小学校6年生の春。
母と一緒に新しい町へ引っ越し、私は転校することになりました。
転校初日はとても緊張していたのを覚えています。
知らない先生。
知らない教室。
知らない同級生。
ただでさえ人見知りだった私にとって、新しい環境は不安でいっぱいでした。
そんな中、最初に声をかけてくれたのは女子2人組でした。
話をしているうちに進研ゼミの話になり、
「チャレ友だね!」
と言われました。
当時、進研ゼミをやっている子同士のことを「チャレ友」と呼んでいたのです。
そのおかげで少し緊張がほぐれました。
しばらくすると、今度は別の女の子が話しかけてきました。
後になって知ったのですが、その子は学年トップクラスの成績だったそうです。
さらに、その子と仲の良かった女の子2人とも話すようになり、少しずつ学校生活に馴染んでいきました。
そして気がつけば、その3人が今でも続いている親友たちになっていました。
なぜか当時はよくつっかかってこられた気もします。
でも不思議なことに仲が悪くなることはなく、むしろどんどん仲良くなっていきました。
大人になってから聞いた話では、最初に私へ話しかけてくれた理由は
「他の子に取られたくなかったから」
だったそうです。
今でもよく分かりません(笑)。
また別の親友からは、
「実は、ゆあが来たことで前の女子グループを抜けることになった」
という話も後から聞きました。
正直、
「私、何かしたっけ?」
という気持ちでした。
転校後も、できないことや苦手なことが原因でからかわれたり、いじめられたりすることはありました。
でも以前とは違いました。
困ったときに味方になってくれる人がいました。
話を聞いてくれる人がいました。
笑い合える友達がいました。
それは私にとって、とても大きな支えだったと思います。
あれから何年も経ちました。
今では4人それぞれ住んでいる場所も違います。
それでも、お盆や年末になると集まって近況報告をしたり、一緒にスマホゲームをしたりしています。
小学校6年生の転校は不安だらけでした。
でも振り返ってみると、あの日の転校があったからこそ出会えた人たちがいました。
人生は何がきっかけで変わるのか、本当に分からないものですね。
読者へのメッセージ
転校や進学、新しい環境は不安が大きいものです。私自身も「友達ができなかったらどうしよう」と思っていました。でも振り返ると、その不安の先に大切な出会いが待っていました。もし今、新しい環境に飛び込むことが不安な方がいたら、「これから出会う人が人生を変えてくれるかもしれない」と少しだけ思い出してもらえたらうれしいです。
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