算数が分からなかった理由
小学校に入ってから、私はずっと算数が苦手でした。
最初につまずいたのは、以前の記事でも書いた「さくらんぼ計算」です。
先生が何を説明しているのか分からず、周りの子たちができていることが、なぜ自分だけできないのかも分かりませんでした。
宿題もなかなか進みませんでした。
▶ **「さくらんぼ計算でつまずいた話」**はこちら
今振り返ると、私はそもそも数字の概念そのものを十分に理解できていなかったのだと思います。
「5と3を足す」という計算はできても、
「なぜそうなるのか」
「数字が何を表しているのか」
という部分がうまく結びついていませんでした。
時計を読むことはできました。
でも、
「今が3時なら、2時間後は何時?」
という問題になると急に分からなくなりました。
時計の針を見て時間は分かるのに、頭の中で針を動かして考えることができなかったのです。
筆算も苦手でした。
計算の途中で、
「今どこを計算しているんだっけ?」
となることがよくありました。
繰り上がりや繰り下がりが入ると、さらに混乱してしまいます。
そのため、大きな数字の計算はとても苦手でした。
今振り返ると、計算障害の特性が影響していた可能性があります。
▶ **計算障害について詳しく知りたい方**はこちら
お金の計算が苦手なのも、今思えば同じ理由だったのかもしれません。
図形の問題も苦手でした。
私は昔から空間認識があまり得意ではありません。
問題集に載っている図形を見ても、頭の中で立体や形をイメージすることができませんでした。
周りの人が当然のように理解していることが、私にはまるで別の言語のように感じられました。
そして、一番苦手だったのが割合です。
正直なところ、当時は割合が何なのかを理解できていませんでした。
計算方法を覚えても、
「これは何を表しているの?」
という部分が分からなかったのです。
今になって思うことがあります。
もし当時、
「教科書に載っているやり方以外の方法」
も教えてもらえていたら、もう少し理解しやすかったのかもしれません。
例えば、
- 繰り上がりや繰り下がりは指を使って数える
- ブロックやおはじきなど実際の物を使って考える
- 時計の問題は実際に時計の針を動かして考える
- 大きな数字の計算は電卓や一覧表を活用する
- 図形は実物の模型を触りながら学ぶ
- 割合は粘土やお菓子を分けながらイメージする
そんな方法があれば、私には理解しやすかったかもしれません。
もちろん、これはあくまでも私の場合です。
同じ発達障害や学習障害があっても、苦手なことや理解しやすい方法は人それぞれ違います。
でも、「教科書のやり方だけが正解ではない」ということは、多くの子どもたちに知ってほしいと思います。
自分に合った学び方が見つかれば、理解できることもたくさんあるからです。
読者へのメッセージ
もし今、お子さんが算数で悩んでいたり、「どうしても分からない」と苦しんでいたりするなら、それは努力不足ではないかもしれません。
理解するための方法が、その子に合っていないだけの場合もあります。
私自身、多くのことにつまずきながら成長してきました。
だからこそ、「できない」ではなく、「どうすれば分かりやすくなるだろう?」という視点を大切にしてもらえたらうれしいです。
この記事が、誰かの学び方を考えるきっかけになれば幸いです。
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