小学校に入学して、最初にぶつかった壁は
「算数」でした。
その中でも特に分からなかったのが、
さくらんぼ計算です。
先生が黒板で説明している内容が、
どうしても理解できませんでした。
周りの子は当たり前のように進んでいくのに、
私は何をしているのかさえ分からない。
「どうして分からないんだろう」
そんな気持ちだけが残っていました。
この頃に、私は
計算障害があるのではないかと分かったそうです。
家に帰っても、宿題は全く進みませんでした。
見かねた私は、お母さんに
「さくらんぼ計算のやり方」を聞きました。
でも――
お母さん自身も、
その計算方法を知りませんでした。
そこでお母さんは、
学校の先生に直接聞きに行ってくれました。
それでも、
私には理解することができませんでした。
今振り返ると、
もしあのとき
別の教え方や、分かりやすいイラスト、具体的な例があれば
少し違ったのかもしれないと思います。
そして今でも思うことがあります。
それは――
見た目では分かりにくい障がいを持っている人にも、
公平な学び方を選べる環境が必要だということ。
例えば、
学校でも電卓の使用が認められていたら――
もう少し「できない自分」を責めずに済んだのかもしれません。
今の私は、
くり上がりやくり下がりの計算は
スマホの電卓や指を使っています。
そしてあえて、
「算数が苦手なこと」を隠さずに伝えるようにしています。
昔は恥ずかしかったことも、
今は少しだけ受け入れられるようになりました。
でもあの頃の私は、
ただ「分からない」中で
一人で立ち止まっていました。
もし同じように悩んでいる人がいたら、
「やり方は一つじゃない」ってことを
伝えたいです。
さくらんぼ計算とは?
さくらんぼ計算とは、
数を分けて考えることで、計算しやすくする方法です。
例えば
8 + 5 の場合
5を「2」と「3」に分けて
8 + 2 = 10
10 + 3 = 13
というように計算します。
👉でも私は、この「分ける」という考え方が
どうしても理解できませんでした。
私に合っていた方法
私にとって分かりやすかったのは、
もっとシンプルな方法でした。
・指を使って数える
・電卓を使う
・1つずつ足していく
時間はかかるけど、
「分かる方法」で進める方が、ずっと安心できました。
学び方は一つじゃなくていいと思う
さくらんぼ計算ができることが「正解」ではなくて、
その人が理解できる方法で学べることが大切だと思っています。
見た目では分かりにくい障がいを持っている人にとって、
・電卓の使用
・別の解き方
・視覚的な説明
こうした選択肢があるだけで、
「できない」が「できる」に変わることもあります。
あなたは、どの方法が一番分かりやすいですか?
「できない」には、
必ず理由があると思っています。
もし今、勉強や学校生活で苦しんでいる人がいたら、
“自分が悪い”と思いすぎないでほしいです。
やり方は、一つじゃない。
自分に合う方法を見つけながら、
少しずつ進んでいけたらいいなと思っています。
※こうした「計算が極端に苦手な特性」は
学習障がい(ディスカリキュリア)と呼ばれることもあります
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