小さい頃から、運動が苦手でした。
体育の時間は、ずっと嫌いでした。
かけっこでは、いつもビリ。
ゴールしたあとに、周りから笑われるのが当たり前でした。
バスケの授業では、ルールが分からず
間違えて相手チームにシュートを入れてしまったこともあります。
その瞬間、周りから一気に責められて、
何が起きたのかも分からないまま、ただ怖かったのを覚えています。
運動会も、楽しい思い出はほとんどありません。
いつもビリで、
父方の家族から笑われることもありました。
しかもその様子をビデオに撮られて、
後からみんなで見返して、また笑われる。
その経験がきっかけで、
私はカメラやビデオで撮られるのが苦手になりました。
今でも、少し苦手です。
でも、そんな中で
お母さんだけは違いました。
「がんばったね」
そう言ってくれたのを、今でも覚えています。
小学校3年生が終わる頃には、
私はこんなことを思うようになっていました。
「なわとび大会で勝っても、何の意味があるんだろう」
お金がもらえるわけでもないのに。
それを一度口に出したら、なぜか先生に怒られました。
当時は分からなかったけど、
私はずっと「周りと同じようにできない理由」が分からないまま過ごしていました。
大人になってから、
メンタルクリニックでこの話をしたことがあります。
スポーツのルールが理解できないこと。
どうしても感覚的に分からないこと。
そのとき先生に言われました。
「発達障害の特性の中には、そういう人もいるよ」
あの頃の私は、
ただ「できない子」だと思われていたけど、
本当は
“理解の仕方が違っていただけ”だったのかもしれません。
そして今なら、もう少しだけ分かる気がします。
私の場合、もともと空間認識が苦手で、
位置関係や動きの把握がうまくできません。
だからこそ、
スポーツのように「人が動き続ける中で判断すること」や
「複雑なルールを同時に理解すること」が、
特に難しかったのかなと思っています。
さらに、昔から
他の人とチームで何かをすること自体も苦手でした。
特にチーム戦になるものは、
うまく動けなかったり、周りに合わせることができなかったりして、
つらいと感じることが多かったです。
どう動けばいいのか分からないまま、
周りだけが進んでいく感覚がありました。
その影響もあってか、
今でも私は1人で行動することが好きです。
誰かに合わせるよりも、
自分のペースで動ける方が安心できます。
1人で旅行に行くこと。
そして、
一人暮らしをすることにも、少し憧れがあります。
無理に周りに合わせるのではなく、
自分に合った距離感で生きていけたらいいなと思っています。
あの頃の「分からない」は、
怠けていたわけじゃなかったんだと思います。
もしあの頃、
「できない理由」を一緒に考えてくれる人がいたら。
「できないこと=ダメじゃない」と教えてもらえていたら。
体育の時間は、少し違ったものになっていたのかもしれません。
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