中学生の頃、私が夢中になっていたものがあります。
それは、ポケモンのDSゲームでした。
小学生の頃からポケモンには興味がありました。しかし、当時のわが家では、自分のおこづかいであってもゲームを買うことは禁止されていました。
そのため、小学生の頃はゲームで遊ぶことができませんでした。
中学生になって、ようやくポケモンのDSで遊べるようになった私は、すぐに夢中になりました。
攻略本がないと先へ進めなかった
ポケモンのゲームは、さまざまな場所を冒険しながら物語を進めていきます。
けれど私は、一度通った道や進んだルートを覚えることが苦手でした。
「次はどこへ行けばいいんだろう」
「この道はさっきも通った気がするけれど、合っているのかな」
ゲームの中で迷ってしまうことが多く、何も見ずに自分だけで攻略するのは難しかったです。
そこで、私が頼りにしていたのが攻略本でした。
攻略本には、進む順番やマップ、登場するポケモンなど、ゲームを進めるために必要な情報が載っていました。
私は攻略本を横に置き、ページとゲーム画面を何度も見比べながら、少しずつ進めていました。
ほかの人なら迷わず進める場所でも、私には時間がかかることがありました。それでも攻略本があれば、迷ったときに確認して、また冒険を続けることができました。
ポケモンの名前が頭に入っていくのが楽しかった
攻略本は、ゲームを進めるためだけに読んでいたわけではありません。
そこには、たくさんのポケモンの名前や姿、特徴が載っていました。
私は何度も攻略本を開いて、同じページを繰り返し眺めていました。
最初は知らなかったポケモンも、何度も見ているうちに、少しずつ名前を覚えられるようになりました。
攻略本を開いたときに、見たことのあるポケモンが増えている。名前を見なくても分かるポケモンが増えていく。
そんなふうに、情報がどんどん頭の中に入っていく感覚が、私にはとても楽しかったのです。
学校の勉強では、何度説明を聞いても理解できなかったり、覚えられなかったりすることがありました。
けれど、自分が好きなポケモンのことなら、攻略本を何度も読むことが苦になりませんでした。
むしろ、「もっと知りたい」「次はどんなポケモンに出会えるんだろう」と思いながら、夢中でページをめくっていました。
DSができない時間も攻略本を読んでいた
わが家では、DSで遊べるのは1日30分までというルールがありました。
ゲームに夢中になっていた私にとって、30分はあっという間でした。
まだ先へ進みたくても、時間になればDSを終わらせなければなりません。
そこで私は、ゲームができない時間も攻略本をひたすら読んでいました。
次に進む場所を確認したり、登場するポケモンを眺めたりしながら、DSをしたい気持ちを紛らわせていたのです。
勉強よりも、ゲームや攻略本のことばかり考えていた時期でした。
今振り返ると、それほど夢中になれるものに出会えたこと自体が、とても大切な思い出だったのだと思います。
得意な覚え方は、好きなことの中にもあった
私は前回の記事で、歴史マンガを繰り返し読むことで、人物や出来事を覚えていたことを書きました。
ポケモンの名前を覚えた方法も、それとよく似ていました。
興味のあるものを何度も見て、名前と姿やエピソードを結びつける。そうすることで、少しずつ記憶に残っていったのです。
当時は、自分に合った覚え方を意識していたわけではありません。
ただ、好きだから何度も見ていただけでした。
それでも今振り返ると、好きなことを通してなら、私は楽しみながらたくさんの情報を覚えられたのだと分かります。
時間がかかっても、楽しかった思い出
進んだルートを覚えられず、同じ場所で迷ってしまう。
攻略本を見なければ、次に何をすればよいのか分からない。
私がポケモンのゲームを攻略するには、ほかの人より時間がかかっていたと思います。
それでも、少しずつ物語を進め、新しい場所へ行き、新しいポケモンと出会う時間はとても楽しいものでした。
攻略本を見ながらでなければ進めなかったことも、今ではDSで遊んでいた頃を思い出す大切な一部です。
うまくできないことがあっても、自分に合う助けを借りれば楽しめることがある。
中学生の頃に夢中になったポケモンのDSは、そんなことを感じさせてくれる、今でも心に残っている思い出です。
読者の方へ
好きなことに夢中になる時間は、自分でも気づいていなかった得意なことや、自分に合った覚え方を知るきっかけになることがあります。
誰かより時間がかかったり、攻略本や説明を見ながらでなければ進められなかったりしても、それは悪いことではありません。自分に合う助けを借りながら楽しめた経験も、大切な思い出のひとつです。
うまくできたかどうかだけではなく、「楽しかった」「もっと知りたい」と感じた気持ちも大切にしてほしいと思います。
あなたにも、子どもの頃に時間を忘れるほど夢中になったものはありますか?
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